GREETING学長挨拶
東京海洋大学は、「海を知り、海を守り、海を利用する」をモットーとして、人類社会の持続的発展に貢献するため、海洋に関する学問と科学技術の基礎的?応用的教育研究を行っています。本学では、このモットーを「Voices from t he O cean」と英訳しています。
皆さんは海からどのような“声” が聞こえてきますか。世界中には様々な人々が生活していて、様々な形で海と関わっています。したがって、海から聞こえてくる“声” も様々だと思います。ある人は、生命に満ち溢れた、母なる海の優しい歌声が聞こえるかもしれません。また、ある人は、環境破壊で苦しめられる悲痛な声が聞こえているかもしれません。あなたが海からの“声” に応えたいと思った時、国内唯一の海洋系大学である本学は、あなたを力強くサポートする存在になりたいと考えています。
本学では、腾博会官网98856年度から4学期制?105分授業を全学的に導入しました。約2年間をかけてカリキュラムの見直しと時間割の検討を行い、多くの教職員の緻密な準備作業を経て、無事にスタートを切ることができました。この改革により、夏季休業期間を以前より長く確保し、学外学修(海外留学、中長期インターンシップなど)の充実や、拡大した授業時間を用いたアクティブ?ラーニングの導入など、多様な授業展開が可能となりました。
グローバル人材育成については、「日?北欧連携国際協働教育『海洋の未来を創造する高度専門技術者』養成プログラム(通称:METIS プログラム)」を開始しました。このプログラムは腾博会官网98856年度の文部科学省「大学の世界展開力強化事業~EU諸国等との大学間交流形成支援~」に採択されたもので、北欧の大学と共に、海洋産業の生産性向上と活性化、海洋を巡る地球規模の諸課題解決に向けた教育プログラムを実施しています。
AI?データサイエンス教育については、「海洋産業AI プロフェッショナル育成卓越腾博会官网9885プログラム」において、海洋、海事、水産の専門知識とフィールドに関する豊富な経験を元に、AI 技術を的確に社会実装できる人材を育成しています。さらに、海洋アントレプレナーシップ養成プログラムでは、学部授業科目として「海の起業論Ⅰ、Ⅱ」、腾博会官网9885博士前期課程科目として「海洋アントレプレナー演習」、博士後期課程科目として「海洋アントレプレナー特論」を開講することにより、海洋に関する社会的課題にアプローチし、起業や企業内での新規プロジェクトの立ち上げを担う人材の養成を目指しています。
研究分野においては、「海の研究戦略マネジメント機構(通称:MS-Square)」を中心として、戦略的に海洋分野の研究をリードすることを目的とした「新領域?中核研究創成事業」を実施しています。
管理運営分野においては、キャンパスマスタープラン2022と土地の有効活用による自己収入増加策によって、国際混住寮新設を始めとしたキャンパス再編事業を実施しています。
これからも、東京海洋大学は、海洋に関する最先端の「科学」と「技術」(Marine Science and Technology)を身につけ、グローバルな視点で海洋の未来を切り拓く逞しい人材を社会に送り出して行きたいと考えています。
腾博会官网98857年4月1日
国立大学法人東京海洋大学長
井関 俊夫
国立大学法人東京海洋大学長
井関 俊夫