腾博会官网9885

图片

国立大学法人 東京海洋大学

病気等の様々な理由で
食事制限が必要な人でも楽しめる食品を開発し、
一般に流通させたい。

大東 遥菜さん海洋生命科学部 食品生産科学科4年(当時)

Q1.学科?学部を選んだ理由は?
開発するという観点で食品に携わりたい
私は小学校から高校までスポーツに取り組んでおり、体をつくるための食品に興味がありました。その延長で食品について学べる大学を探していたのですが、食品に関係する学部では栄養士や管理栄養士の養成に重きを置いている大学が多く、自分の目指すものとは少し違うなと感じていました。
そんなときに本学の食品生産学科を見つけ、興味本位でオープンキャンパスに参加したところ、学生の方々と研究の話や大学受験、大学卒業後の進路についてたくさんお話することができました。どこの研究室を見学しに行っても、みなさん積極的で驚きました。また、学生だけでなく教員の先生方にも熱心なアドバイスをいただくことができました。カリキュラムはもちろんですが、そういった学生や教員の先生方の人柄にも惹かれて本学を志望しました。入学後の今も先輩や同級生など温かい人が多く、勉強や生活面で多々助けられています。

Q2.この学科?学部に決めて良かった点は?
少人数編成のため、学生同士や教員の先生方との距離が近い
食品関係の学科としては、栄養士や管理栄養士の資格取得を目的とした大学が多いです。本学では資格取得はできませんが、物理や生物、化学といった様々な分野と食品の関連を学ぶことができ、食品というものをいろいろな面から深く学ぶことできます。また、海洋大学ということで水産食品について学べることはもちろんですが、他食品に重きを置いた授業や実験、研究室も多くあります。そういった点で、魚に興味のある人だけでなく食品に興味を持った学生が多く集まっています。学科の人数が60人程度と他大学と比較して少ないためお互いの距離が近く、レポートや課題などを行う際にはいろいろな人と教え合うことができ、教授との距離も近いため実験の際など気軽に質問ができることも魅力のひとつであると思います。

Q3.あなたの研究テーマは?
食選択を増やすことで腎臓病患者のQOLの向上を目指す
「腎臓病患者に向けた魚肉のミネラル含量低減および物性制御」について研究しています。慢性腎臓病は日本人の8人に1人が罹患している国民病です。腎臓病患者は腎機能が低下しているため、カリウムやリン、ナトリウムといったミネラルの摂取量を制限する必要があるのですが、これによって食べられないものが増え、普段の食事で多くの制限を課せられています。特に魚にはこれらのミネラルが多く含まれているため、食事制限の対象になりますが、そこで私の研究では魚肉に含まれるミネラル量を減らすことで腎臓病患者の食選択を増やし、QOLを向上させることを目的としています。併せて、食品のおいしさの重要な要因のひとつであるテクスチャーについて、ミネラル含量低減に伴いどのように変化するのか検討します。

休日の過ごし方

休日も美味しさ探し。
インスタで発見したお店で幸せ摂取!

休日は美味しいお店開拓に勤しんでいます!
Instagramなどで発見したお店へ友達と食べに行き、幸せを摂取しています(笑)
このときも、紅葉で可愛く装飾された店内で、丸ごとコンポートにしたりんごが乗っているフレンチトーストやりんごのヨーグルトなどりんご尽くしのアフタヌーンティーを楽しみました。
また、長年スポーツをやっていたこともあり、気分転換に東京タワーまでランニングすることもあります。

Q4.理想の未来像は?
食事制限が必要な人でも楽しめる食品を開発したい
私はスポーツを通じて食事制限を経験したことから、食事という普段欠かせない日常の一コマを、どんな状況の人でもできるだけ制限なく送れたらいいなと思うようになりました。食事は栄養を補うだけでなく、満足感や幸福感といった点で大きな役割を担っています。少し悲しいことがあっても、おいしいものを食べれば大体のことは解決すると思っています(笑)。逆に、食べたいものを食べることのできない状況はとてもストレスがかかるのではないかと思います。私は病気等の様々な理由で食事を制限されている人が、我慢せずに食べたいものを食べられるよう、各用途に合わせた食品を開発して一般に流通させることで、食事を制限されている人々がより手軽に食事を楽しめるようにしたいと考えています。

東京海洋大学を目指す方へのメッセージ
栄養面が管理されたおいしい食事を提供する、という目的は他大学の食品関係の学部と変わらないと思いますが、本学は患者さんなどに向けて個別に調理された食事を提供する栄養士、管理栄養士を目指すのではなく、食品そのものを開発するメーカーなどへ就職される先輩方が多いです。食品に関して科学的に切り込みたい方、食品開発に興味がある方が学ぶには申し分ない環境です。皆さんの入学をお待ちしています!