品川?越中島キャンパス
腾博会官网9885海洋科学技術研究科
腾博会官网9885海洋科学技術研究科は、博士前期課程と博士後期課程の区分制博士課程とし、先端領域を切り拓く自立した高度専門職業人等を養成します。さらに、国立研究開発法人水産研究?教育機構、国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立研究開発法人海上?港湾?航空技術研究所と連携して、教育研究の一層の充実と腾博会官网9885生の資質向上を図っています。
【受賞?表彰】本学腾博会官网9885学生および学部学生が、第22回地盤工学会関東支部発表会において優秀発表者賞を受賞しました。
2025年11月6日に開催された第22回地盤工学会関東支部発表会(GeoKanto2025)で、本学腾博会官网9885学生の尾野蒼介さん、学部学生の太田隼介さん、清水このはさん、成田智さんが優秀発表者賞を受賞しました。
【受賞者】
尾野 蒼介(腾博会官网9885海洋科学技術研究科 博士前期課程1年 海洋資源環境学専攻)
太田 隼介(海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科 4年)
清水 このは(海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科 4年)
成田 智(海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科 4年)
【受賞研究のタイトルと内容】
尾野 蒼介
タイトル:海底ケーブル敷設のための海底着座式表層CPTの開発
近年、日本で需要が高まっている洋上風力発電設備の整備において、発電した電力を陸上まで送電するための海底ケーブルの敷設では敷設地の海底面下1~2 mの地盤の力学的情報が求められる。現在、地盤調査では柱状採泥や突き棒検査が行われているが水深が深い海域ではそれらの調査には限界がある。また、欧州で盛んに行われているコーン貫入試験(CPT)を導入する動きもあるが、海中で使用できる貫入装置は国内では生産されておらず、海外から持ち込む際には製作費、輸送費共に大きなコストが必要である。そこで、低コストかつ高効率な貫入装置の開発を行い、開発中の貫入装置の概要を説明するとともに、2025年4月に神奈川県北下浦漁港で行った実地試験の結果を紹介した。
太田 隼介
タイトル:砂地盤中の平板アンカーの引抜き模型実験
2050年カーボンニュートラルの達成に向けて、我が国では洋上風力発電を重要な項目として掲げられている。特に、島国である我が国では、浮体式の洋上風力発電の導入が期待されている。その中で、浮体式洋上風力発電の要素技術の一つであるアンカーに関して、多くのアンカー形式が提案されている。その中でも平板アンカーは、軽量かつ大きな把駐力を発揮可能、安価に生産できるという特徴を持っている。本研究では平板アンカーの応用を試みた研究に取り組んでおり、平板アンカーの把駐力発揮メカニズム解明の足掛かりとして、中密(相対密度Dr = 70~85 %)な砂地盤における比較的浅い埋込み比(埋込み深さH / アンカー幅B < 3)で設置した平板アンカーの引抜き模型実験を実施した。検討ではH/Bの感度を調べることを目的に、引抜き終了までに発揮された荷重を比較した。また、既往の文献内において提案されているアンカー係数の予測式による値と実験データ結果を比較した。
清水 このは
タイトル:砂質地盤に埋設された係留アンカーの地震時挙動の実験的観察
近年、脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーの需要増加に伴い、水深の深い海域でも導入が可能な発電方法として、浮体式洋上風力発電の技術開発が推進されている。日本を含む地震が多い地域において当該発電手法を導入する際には、浮体の位置保持のために海底に固定する係留アンカーの地震時における安定性が重要な課題となる。本研究では、地震および地盤の液状化による係留アンカーの挙動を観察することを目的に、①把駐力の大きさ、②アンカーの種類を検討項目として振動実験を行った。実験では重力式、プレート式、サクションバケット式の3種類のアンカーを砂質土地盤に設置させて50 gの遠心加速度場で振動を加えた。
成田 智
タイトル:揚鉱キャリア物質のレオロジー特性とその時間変化
海底鉱物資源の開発において、カプセル輸送を利用したキャリア物質循環方式による揚鉱技術が検討されている。キャリア物質としては、輸送性と保持性能を兼ね備えたベントナイト泥水が有力な候補である。しかしながら、粘性係数の経時変化が不明であること、揚鉱模型実験における相似則の検討において、配合による影響が未検討であることが課題として挙げられる。そのため、長期間キャリア物質を使用すること、実験に用いることを念頭に、ベントナイト泥水の作製からの経過日数がレオロジー特性(ひずみ速度に対するせん断応力や、見かけの粘性係数)に与える影響を粘度計測により評価した。その結果を用いて粘性係数と時間の関係および、レオロジー特性におけるコンシステンシー係数と質量濃度の関係について考察した。
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写真左から)野村瞬准教授、尾野さん、成田さん、清水さん、太田さん、高橋英紀教授
<関連リンク>
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地盤工学会関東支部発表会GeoKanto2023
GeoKanto2025report


