海からの声を伝える?々
海からの声を伝える?々
- Q 所属する学科はどんな学科ですか?
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- 食品生産科学部門
- Q どんな授業を担当していますか?
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- 食品生産科学入門実験、食品化学実験、食品化学基礎実験等の学部1年から3年の学生実験
- Q どんな研究をしているのですか。その研究のおもしろさは、どんなところですか?
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- 魚油に豊富に含まれるEPAやDHAの吸収?代謝?生理作用を研究しています。ごくわずかな化学構造の違いを体は認識して、その使用用途によって吸収や代謝を区別しています。特に自分で意図した脂質を有機合成により上手に合成できたときや、新たな分析法を発見した時、これまで知られていない生理作用を発見した時はとてもやりがいを感じます。逆にうまくいかないときも、学生とともに色々考えることが楽しいです。
- Q 何がきっかけで、その研究をしようと思ったのですか?好きになった、夢中になったエピソード、現在の研究につながるエピソード等を教えてください。
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- 私はもともと食品が好きで、スーパーで買い物をしたりするのが好きです。大学では食品の勉強をしたいと思っていたので、食品系の研究室に入りました。
大学時代は、ラットを用いてポリフェノールの吸収を調べる中で、動物試験を行い、血中のポリフェノール濃度を測定していました。難しい動物試験を成功させたときや、新たな分析法を開発したとき、様々な検討を行った結果、より良い条件を確立できた時などに達成感を感じます。
腾博会官网9885時代に実験や研究にはまったので、将来も実験や研究ができる仕事をしていきたいと思うようになりました。特に分析機器に興味を持ったので、分析法開発等に力を入れていました。
やり始めるとうまくいくまで熱中してしまうので、研究はスポーツと似ている部分もあり、仕事でもあり趣味の一部でもあると感じています。
- Q その研究はSDGs何番の目標と関わりがありますか?その研究は、社会でどのように役立ちますか。また、どのような職業や仕事に結びつくと思いますか。
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- 9番(産業と技術革新の基盤をつくろう)、3番(すべての人に健康と福祉を) 魚油の機能性の増大や、リン脂質の吸収や代謝?機能性が明らかになることで、これまでにない太りくい食品や、脂肪がつきにくい食品の開発につながる。また脂質の分析法開発も行っており、食品会社?製薬会社?分析会社に有益な情報を提供することもできます。
- Q 研究者として、今後の目標は何ですか?研究を通じて、これから世の中にどのような「夢」を与えたいですか?現実的でなくても構いません。先生の夢を教えてください。
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- 今後の目標は、リン脂質の分析や機能性に関して日本を代表する研究者になることです。国際学会にも参加し、日本の技術力や研究力をアピールしていきたいです。
昨今、食の機能性が注目されていますが、それぞれの食品の有効性を最大限に活かすにはどのような食事をすればよいか、また食べ合わせ、環境、年齢等を考慮して、食で病気を予防できるような新たな知見を見出したと考えています。
水産資源にはまだ知られていない可能性もあるため、水産資源の機能性や有効性を最大限に発揮し、水産業に貢献できればと思います。 - Q 2030年に向けて、これから入学してくる学生さんとどんな研究をしたいですか?
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- 共に研究をする学生に、研究の「楽しさ」を知ってもらい、将来の仕事に活かしていってもらいたいと思っています。研究は単純作業も多いですが、自分で多数の検討を行い、学生自身で新たな知見を発見できるようにぜひ色々試行錯誤しつつ、一緒に研究をしていきたいと思います。