2018年8月3日(金)気仙沼港で「海鷹丸一般公開」を開催しました。
2018年10月22日
2018年8月3日(金)東京海洋大学練習船「海鷹丸」の一般公開が気仙沼港で開催されました。気仙沼への寄港は2008年以来、10年振りの寄港となり、連日の猛暑にもかかわらず公開1時間前には長蛇の列ができ、夏休み中の親子連れ等、市内外から約700名の方が海鷹丸を訪れました。海鷹丸は東京海洋大学では最大規模の練習船であり、毎年南極地域まで観測航海を実施しています。今回は3年生46名の学生が乗船漁業実習を目的に7月12日東京を出港。マグロはえ縄、イカ釣り実習、海洋調査等の1ヶ月間の航海実習の中で、気仙沼への寄港となりました。
8月1日(水)気仙沼寄港。翌日早朝に気仙沼魚市場を見学するに当たり、本学三陸サテライト小山忠司職員から三陸沖の漁業歴史や、マグロはえ縄に関する座学を行いました。小山職員には昭和33年(15歳)から船に乗り、その後漁労長を務めあげるまでの36年間の経験を話していただきました。
8月2日(木)、気仙沼市菅原茂市長より入港御礼の挨拶。
菅原市長は東京水産大学の卒業生であり、ちょうど40年前に僚船青鷹丸に乗船した当時の貴重な経験をお話していただきました。
菅原茂気仙沼市長の話を伺う学生達
同日、市内の水産加工場を見学、震災被害状況から復興の現状、また会社が地域と共に発展していくために取り組んでいることなどを伺いました。
同日、「リアスアーク美術館内、東日本大震災の記録と津波の災害史」を見学。学芸員の山内様から、震災発生から約2年間の震災被害記録と、過去に三陸沖を震源とした地震津波災害の歴史について聞きました。山内様から「未曾有」という言葉をよく耳にするが、大事なことは震災の悲劇を語り継ぐことよりもこれから同じことが何度も起きる可能性があって、私たちはその備えを常に意識することが大事だということを話されていたのが印象的でした。
8月3日(金)気仙沼商港岸壁にて、練習船「海鷹丸」の一般公開が開催されました。
当日は猛暑日となりましたが、参加者は暑さにも負けず、海鷹丸乗船中とても素敵な笑顔を見せていました。普段はなかなか知ることのできない練習船の船内作業を見学し昔、船に乗っていたベテラン漁師さんなどは、熱く学生と語り合う様子も見られ、参加者の皆さんはとても楽しんだ様子でした。
8月4日(土)海鷹丸は無事に気仙沼港を出港しました。
今回乗船している学生46名は気仙沼を初めて訪れた学生が多く、気仙沼で過ごした4日間の寄港の思い出を胸に出港しました。出港時間にはたくさんの市民の方々から「ありがとう」や「また来いよーガンバレー」と何度も激励の言葉を送っていただきました。本当にありがとうございました。
もやいロープを引き上げ出港!
「海鷹丸ガンバレー」!!!見送る市民の皆さん。ありがとうございました!