宮城県北部鰹鮪漁業組合主催「脱炭素化についてのweb勉強会」に講師派遣の協力を行いました。
2021年11月 1日
このイベントは、三陸サテライトオフィス隣の宮城県北部鰹鮪漁業組合が主催となり、市内、県外の遠洋?近海マグロ船組合員や造船所やメーカー、経営者等の関係者が様々な取り組むべき課題に対し知識を深め対策を講じていくことを目的に3回シリーズで行われました。
一回目(9/27開催)は、「水産業における脱炭素(カーボンニュートラル)への対応」と題して、海洋政策文化学部門 大石太郎准教授が講演されました。カーボンニュートラル(炭素の中立)の基本的な考え方とは何か、カーボンニュートラルを実現する方法、また、脱炭素社会に向けた国際的な動向と国内の動向について講話をいただきました。
二回目(10/8開催)の講師は、海洋電子機械工学部門准教授の木船弘康先生です。温室効果ガス(GHG)の削減と船の省エネの観点から、電気推進システムの仕組みや運用方法を見直すための方法について説明されました。
最終回三回目(11/29開催)は、海洋資源エネルギー学部門教授 酒井久治先生です。酒井先生は、気仙沼市との連続セミナー「海と生きる水産セミナー」でもお世話になった事があり、気仙沼にもご縁が深い方です。今回は、市内の感染数が減少していることと新型コロナワクチンの接種が進んでいることから、気仙沼会場での開催となりました。「脱炭素社会に向けた漁船漁業の取り組み」と題し、カーボンニュートラルへの対応として、CO2排出原単位の削減に向けた炭素化排出を伴わないエネルギーの導入の可能性や漁船の省エネルギー化について詳しく説明いただきました。
政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする(2050年カーボンニュートラル)脱炭素社会の実現を目指す目標を新たに掲げる中、宮城県北部鰹鮪漁業組合では、温室効果カス削減に向けた様々な取り組みについて今後も勉強会を続けていく予定です。
三陸サテライトは、今後も地域の課題と研究課題を結びつけ、地域発展と社会貢献ができるように努力してまいります.