講義?ワークショップ等の報告
第10回「高度専門キャリア形成論Ⅰ?Ⅱ」の講義報告です(H27年度)
2016.02.22
平成28年2月18日(木)、腾博会官网9885?白鷹館2階で、平成27年度第10回高度専門キャリア形成論が開催されました。
? キャリアデザイン講座第4弾
『働き方の選択肢と就職を考える』
塩谷?和美 特任教授(東京海洋大学キャリア開発室)
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キャリア開発室の神田室長の挨拶に続いて塩谷特任教授が登壇し、今年度最後の講義が始まりました。
今回と次回(4月)の2回に亘り、就活をする皆さんの役に立つ内容で話をしたい
就就活が2か月前倒しになり、ここ数か月が勝負だ。不作為の後悔をしないように、今から行動を起こしてほしい。企業のキャリアデザイン研修に携わり、自らも採用面接をした経験から、面接官の視点で話ができると思っている。今年は、3月に企業説明会が始まり、6月からは選考(面接)が始まる。しかし、大企業の一部や中堅企業は、4月頃から面接を始めるとも言われている。従って、今から2か月間は就活を優先し、一気呵成で集中して取り組む必要がある。
就活は自己成長できる勉強の機会
一般的に、ES応募者は面接までの間に1/3に絞られる。更に、2~3回の面接でそれぞれ1/2ずつに絞られていくので競争率が非常に高い。これを踏まえ、如何にして自分の希望する会社に入るかを考えてほしい。企業は、ほぼ昨年同様の採用人数を予定していると言われ、その点では恵まれている。しかし、準備は大事であり、自己分析と企業分析が必須だ。キーワードで客観的に自分自身を棚卸し、それをESや面接に反映する。そして、海洋大の特色を出して、他との差別化で臨む必要がある。就職は人生の大きな選択の一つであり、しっかりと準備して、いい会社に正社員として就職してほしい。
業界と企業の研究が大切
興味のある会社は四季報等で調べたり、就職支援室のOB/OGを紹介する制度を利用して情報収集するのが良い。皆さんにとっての良い会社とは、自分自身も成長できること。そして、信用があり、環境の変化に強い会社であること。海洋大だからといって、水産系の会社に入らなければいけない訳ではない。海洋?水産以外を目指している人も意外に多い。
一緒に働いてみたいと思ってもらう
ESや面接は形に拘るのではなく、もっと単純に自分の感動等を自分の言葉で伝えることが大事だ。その方が、人事担当者や面接官の心に響き、共感が得られることを知っておいてほしい。また、役員面接では将来の伸び代が見られており、面談を繰り返すことで場数を踏むことも必要だ。「面接で聞かれる30の質問」に素早く答えられるよう、事前にキーワードで練習しておくことが必要だ。そうしないと、時間が限られた面接を上手くクリアすることができない。
5~10年間は下積みと考える
大卒で就職した後、3年以内に辞める人が1/3もいる。大卒といえども社会人としては1年生なので、入社してもすぐにはヤリガイのある仕事は任せて貰えない。3年で辞めると仕事の面白さは味わえないことになる。20代は色々なことに挑戦し、30代でキャリアを絞り込む。そして、40代でようやく会社に貢献することができる。その間に、人は何度も挫折を経験するが、挫折をしても会社を辞めてはいけない。キャリアは、最終的には自己責任だ。
「就活は、就職支援の専門家等に相談し、適切な支援を受けるのが良い方法だ。キャリア開発室では、いつでも面談を受け付けている」と述べて講義が締め括られました。
以上